ヨーガをはじめる

投稿日:2006年9月1日 | 最終更新日: 2020年10月8日

ヘミシンクのモンロー研プログラムに参加し始めて半年が過ぎたころ、何か「肉体を使ったワーク」をやらなければならない、という強い衝動が湧いてきました。
フィットネスや格闘技ではなく、気功やヨーガ、太極拳のようなものをやりたいと。
いろいろ調べていたところ、知人から「シャンティパット」というヨーガ教室を紹介され、通い始めました。1回2時間、週2回のレッスンを続けています。
(2019年7月にインストラクター資格を取得し、現在月一回のインストラクションを行なっています)

体を使ったエクササイズ

ヘミシンクや瞑想は、「意識」からのアプローチと言えます。
ヨーガや気功、太極拳などは、主に「肉体」および「気」や「エネルギー」からのアプローチ。

近年盛んになっているヨーガは、アーサナ(ポーズ)主体のエクササイズが中心です。
一方、伝統的なヨーガは、アーサナだけでなく、呼吸法(プラーナヤーマ)や瞑想なども行う、総合的なアプローチです。
骨格矯正などの肉体改造を通して健康な体を手に入れるだけでなく、体を使ってプラーナ(生命エネルギー)のコントロールも行うのです。

しかし、しかし・・・、
大学を卒業以来、体を動かすのは初めて。
長年の不摂生で、肉体は悲鳴を上げていました。腰痛、肩こり、胃潰瘍・・・。
プラーナのコントロールとか、瞑想のテクニックとか、とてもそんなレベルではありません。
レッスンに付いていくのがやっとでした。

私の通っているヨーガ教室、シャンティパットでは、次のように考えています。
骨格を矯正するためには、最低限の、正しい筋肉をつける必要がある。
骨格標本をイメージするとわかりやすい。本来骨格はバラバラで、筋肉によって支えられている。
長年の生活習慣による間違った筋肉の使い方によって、あるいは筋肉そのものが不足しているために、骨格が歪み、内臓に負担をかけたり、エネルギーの流れが滞ったりして、病気の原因になっている。

正しい筋肉をつける・・・そのためのトレーニングからスタートしました。
3ヶ月を経過したころには、嘘のように腰の痛みはなくなっていました。
以来、健康維持のために続けています。

健康であることが土台です。それが基本。

ヨーガの奥義(?)

シャンティパット主宰者の 紙や まさみ さんは、自分で掴んだヨーガの考え方を、自分の言葉にしてわかりやすく伝えてくれます。

「無意識の瞬間がないってことが、究極のヨーガです」

知らないうちに、雑念に囚われていた。
集中力が切れて、別のことを考え始めていた。
気がついたら、寝ていた。
どうしようもなく、ある感情に囚われてしまう。
知らないうちに、抑圧していた感情が表に出てしまった。

このようなことがないように、
「常に意識的な自分であるために、からだで練習する」

心と体と気

私たちは、この世で、肉体を持って生きています。
この世で自分を表現するためには、肉体を使わなければなりません。

ロバート・モンローの開発したヘミシンクを使った誘導瞑想のエクササイズでは、次のようなフレーズから始まるアファメーションを唱えます。
「I am more than my physical body.(私は肉体を超える存在です)」

「肉体だけの存在ではない。肉体を超える存在である」ということは、
一方では、「肉体の存在」でもあるわけです。
この世で生きていくために、肉体は大切にしなければなりません。

前述のように、人間をホリスティックにとらえれば、「心と体と気(プラーナ)」から成り立っています。

心身症に見られるように、心と体は一体です。
特定の心の偏りや歪みは、体の特定部位の凝りや病に連動しているといわれています。
心の状態は呼吸に影響を与え、それが気の流れに関係し、肉体に影響を与えるともいわれます。

「心と体と気」--すべて含めてトータルに考える必要があるのです。
そして、ヨーガは「体 ⇒ 気 ⇒ 心」の順にアプローチしていくメソッドではないかと思います。

理想のヒーラー/セラピスト

同じく、紙や まさみ さんの言葉です。

「ワクワクしろ!」と言われてできるくらいなら、苦労はしない。
でも、「ワクワクできるだけの、健康な心と体をつくる」ことはできる。

「人の役に立て!」と言われても、「え?私にはちょっと・・・」と尻込みしてしまう。
でも、「誰かの役に立ちたいと思えるまで、心と体を鍛える」ことはできる。

ヨーガによって体からアプローチしていくということは、生きることの基本を整え、生命エネルギーの溢れる人間になっていくことだと思います。

他人の力で「元気にしてもらう」のではなく、
自分の力で「元気になっていく」

「あなたのそばにいるだけで、わたしは元気になってきます」

--これが、理想のヒーラー/セラピストの姿ではないかと思います。
目指したいものです。

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