アファメーションに “神” の視点と、自らの ”決意” を

投稿日:2012年6月9日 | 最終更新日: 2020年10月10日

“神” の視点

ホ・オポノポノ

「アファメーションは神様をまるで使用人扱いするようなものです。なぜなら自分にとって何がふさわしくて完璧であるかをあたかも知っているかのように、神に指示を出そうというのですから」

『生き方楽々 ホ・オポノポノ』マベル・カッツ(ヒカルランド)の一節です。

確かに、そう思います。

「私は庭付き一戸建てに住んでいます!」
「私は○○という仕事で大成功しています!」
「私は大繁盛しているお店のオーナーです!」

これらは、願望です。願望実現のためのアファメーション。

願うこと、望むこと自体が悪いのではないと思います。
問題は、顕在意識の自分願望が、“神” の望んでいることと一致しているかどうか、ということ。
(“神” はガイドやハイヤーセルフ、あるいは天とか宇宙とかでも構いません)。

自分の願いとガイドの望みが一致していれば、すべてはうまく展開し、願望は達成できるのではないかと思います。

ホ・オポノポノでは、私たちの思考の形態は、大きく分けると次の2種類しかない、と考えます。
一つは「記憶の再生」。ここから出てくるのが、自分勝手な願望です。
もう一つは「インスピレーション」。直感です。
直感はどこからくるのか。“神聖なる存在”=“神” から届く。
そして、記憶を浄化(クリーニング)することで、インスピレーションは滞りなく届くようになる。

『ミュータント・メッセージ』マルロ・モーガン(角川書店)に、アボリジニ(オーストラリア先住民)の「願望達成のための祈り」が載っていました。
場面としては、水や食べ物を探すときに祈ります。

「もしそれが宇宙のみこころに叶い、あらゆる生命の目的に叶うなら、私に学ばせてください」

エドガー・ケイシー

眠れる預言者 エドガー・ケイシーは、「霊的理想」を持ち、それを目指して生きることを強く勧めています。
ケイシーは、全ては本人の「魂の成長」につながるかどうか、ということが最も重要な判断基準であると主張しています。
霊的理想は、本人の成長とともに、変化していきます。
そして、さらに高い理想へと純化していく。
その行き着く先は、神と一つになること。
ヨーガで言えば、「梵我一如」。

以下、『神の探求 II』(口述:エドガー・ケイシー)の「第七課 魂の宿命」のアファメーションです。

主よ--あなたが御子において結ばれた約束によって--もっとあなたの知ることができるよう、わたしを--わたしの心と体と魂を--あなたと一つにしてください。(262-88)

  

魂の宿命とは、神と一つになること。
これを目指して、私たちは長い転生を繰り返す中で、体験し、学び、成長している。

モンロー研究所

ロバート・モンローは、ヘミシンクを開発する前、自身の体外離脱について調べていた頃、ケイシー財団を訪れ、アファメーションの重要性を知りました。
モンロー研究所のゲートウェイ・アファメーション:

私は肉体を超える存在です。私は物質を超える存在ですので、物質界を超えるものを知覚することができます。それゆえ、私と私に続く人たちにとって有益でプラスになるような、物質界を超えるエネルギーとエネルギー系を広げ、経験し、知り、理解し、制御し、使うことを心より望みます。さらに、その知性と発展段階および経験が、私と同格か、あるいは同格以上の知的生命体の手助けと協力、助力ならびに理解を心より望みます。

モンロー研究所では “神” という言葉は使いません。ガイド、ハイヤーセルフ、トータルセルフ、I/There(向こう側の自分)など、さまざまです。ここでは「知的生命体」と言っています。

自らの “決意”

ホ・オポノポノ

ホ・オポノポノでは、インスピレーションは「神聖なる存在(Divinity)」から届くとされています。
そして、記憶をクリーニングできるのも、神聖なる存在だけだとしています。自分ではできない。

しかし、神聖なる存在は勝手にクリーニングしてくれるわけではありません。
顕在意識である私たち自身が「決意」しなければ、クリーニングのプロセスは発動しないのです。
具体的には次のようなプロセスです。

  1. 顕在意識(ウハネ)がクリーニングすると「決意」すると、その意志(リクエスト)が潜在意識(ウニヒピリ)に届く。ここからクリーニングはスタートする。記憶は揺さぶられ、変容・消去へと誘われる。
  2. 顕在意識から潜在意識に働きかけられたクリーニングの意志(リクエスト)が、超意識(アウマクア)に届く。超意識はその内容を吟味し、適切な修正を加え、神聖なる存在に取り次ぐ。
  3. 神聖なる存在は、取り次がれた意志(リクエスト)を受け取り、記憶を変容させるエネルギーを超意識に放出する。
  4. このエネルギーは、超意識・顕在意識を通って潜在意識にある当該の記憶に達する。記憶は中和され、やがて「ゼロ」になって消去される。
  5. この「ゼロ(空)」になったスペースに、神聖なる存在から超意識・顕在意識を通ってインスピレーションがやってくる。

エドガー・ケイシー

ケイシー・リーディングでは、たびたび、人の自由意志を尊重して、自分で正しい選択をするようにと忠告しています。

選択は自分でしなくてはならない。自由意志こそが、人間に与えられた特権なのであり、それによって創造主との結合があるからだ、

(852-16)

魂の一つひとつ、心の一つひとつ、人間一人ひとりに選択権がある。その選択は、定められた理想との関係で、自分をどう応用してきたかの結果である。

(830-2)

私たちは、どんな時も、自分で決定し選択しなければならない。それ以外の方法で、霊的成長を遂げることはできないのだと思います。

モンロー研究所

ロバート・モンローがヘミシンクの技術を研究開発していた初期のころ、開発に協力していた被験者(エクスプローラー・チーム)に、ある時から前述の「ゲートウェイ・アファメーション」を唱えるようにしたのです。その当時、9名のエクスプローラーが参加していました。

エクササイズに生じた変化は劇的でした。アファーメーション導入前は、知的存在とのコミュニケーションがあったと報告したエクスプローラーは1人だけでしたが、導入後2週間ほどで、9名のエクスプローラー全員がコンタクトに成功したのです。

このようなことから、モンロー研ではアファメーションがプログラムの中に取り入れられるようになったのです。

ヨーガ・ニドラ

ヨーガには、「ヨーガ・ニドラ(Yoga Nidra=ヨーガ的眠り)というプラクティスがあります。
ヨーガ・ニドラは、仰向けに横たわって目を閉じ、リラックスした状態で、インストラクターの誘導を聴き、指示に従って、特殊な眠りの状態に導かれます。
特殊な眠りとは、「肉体と精神は眠っているが、意識は目覚めている」という高度な眠りです。
(ヘミシンクで導かれる「フォーカス10」と同じ意識状態です)

ヨーガ・ニドラの効果には、心身のリラクゼーション、心身症的症状の改善、不眠症の改善、エイジレス、潜在能力の開花、直感的能力の覚醒などがあります。
さらに、ヨーガ・ニドラは、「思いの具現化」の方法でもあります。
ヨーガ・ニドラによって導かれる意識状態で、自らの潜在意識に「サンカルパ」をプログラムします。
それによって、現実が動き出し、思いが具現化されるのです。

サンカルパ(Sankalpa)とは、サンスクリット語で、「誓い」「決意」のことです。
願い、望み、願望ではありません。自分で「決意」することなのです。

関連記事