モンロー研究所とヘミシンク

ヘミシンクとは?

ヘミシンク(Hemi-Sync®)は、米国バージニア州にあるモンロー研究所によって開発され特許取得されたオーディオ・ガイダンス技術です。
モンロー研究所は、ロバート・モンロー(1915~1995)によって設立された、非営利の教育・研究機関であり、人類の成長と進化に貢献することを目的に、人間意識の探究を行なっています。
1979年に、現在の地ヴァージニア州フェイバーに恒久的な研究施設が建てられ、本格的な活動が開始されました。

モンロー研究所では、特定のサウンド・パターンが人間の意識を通常とは異なる「変性意識状態」へと導くことを明らかにしてきました。
変性意識(Altered States of Consciousness=ASC)とは、深いリラックス状態や瞑想状態、あるいは知覚の拡大した状態、至高状態など、日常ではありえない、特別な意識状態を表す心理学用語です。ヨガや瞑想、座禅などを長年修行してきた人たちに現れる意識状態であるとも言われています。ヘミシンクは、私たちの意識を、この変性意識状態へと誘導してくれるものです。

ヘミシンクの技術は、医療機関や大学との共同研究によって科学的にも臨床的にも証明され、さらに50年以上にわたる実証的な教育・研究活動を通して洗練されてきました。ヘミシンクは、長年の研究と実績によって、安全性と有効性が証明されています。

ヘミシンクを一言で定義すると、「人間意識を通常とは異なる変性意識状態へと安全かつ効率的に導くための、モンロー研究所のオーディオ・ガイダンス技術」となります。

モンロー研究所の活動内容

1. ヘミシンクを使った「教育プログラム」の開催・指導
モンロー研究所に宿泊して行なわれる「滞在型プログラム」には、世界各地から多くの人々が参加しています。さらに現在では、世界各地で公認のアウトリーチ・トレーナーによるワークショップが開催されています。
日本では、私がトレーナーとして所属するアクアヴィジョン・アカデミーがトレーナーを養成し、東京を中心に全国で開催しています。モンロー研究所のプログラムを日本で開催するほか、独自のヘミシンク・セミナーを展開しています。

2. ヘミシンクを用いた専門機関との「共同研究」
モンロー研究所では50年以上にわたって心理学、精神医学、医療、生化学、電気工学、物理学、教育学などさまざまな研究機関との学際的な共同研究を行ってきました。
ヘミシンクは、これら専門研究機関とのコラボレーションによって科学的にも証明され、臨床的にも応用されているテクノロジーになりました。
さらにその研究成果は、モンロー研究所の教育プログラムにもフィードバックされ、カリキュラムの強化に役立っています。

3. ヘミシンク「CD」の製造・販売
自宅学習用のヘミシンク教材や誘導瞑想用のCDなどが発売されており、ヘミシンクを利用できる機会はますます広がっています。
(CDの製造販売は、営利企業のInterstate Industries, Inc. が行っています)
日本では、アクアヴィジョン・アカデミーが、オンラインショップで販売しています。

モンロー研究所のスタンス

ロバート・モンローは、人から教えられたり強制されたりするのではなく、自らの体験を通して発見することを最も重視しました。
彼は、自分が話したり本に著したりしてきたことすら、それは自分の仮説であり信じる必要はないと言っています。

「私の言うことを信じないで、自分で調べなさい(Don’t believe anything I say; go find out for yourself.)」

ロバート・モンロー亡き後のモンロー研究所も、このスタンスは変わっていません。そのため、世界中のあらゆる宗教、信条の人たちがモンロー研究所を訪問しています。

モンロー研究所には、“教え” のようなものはありません。ヘミシンクという “ツール(道具)” を提供し、その正しい使い方をお伝えしているだけです。
そして、ツールを使ったプログラム(セミナー)を開催しています。
強制するものは何もありません。
ツールを使って何をするか、何を得るかは、その人次第 ─ というスタンスです。

ヘミシンクの原理

深い瞑想など変性意識状態のときに表れる脳波は、主に10ヘルツ以下という低いものですが、この音域は人間の可聴領域にはありません。
人間の耳に聞こえるのはおよそ20ヘルツから1万7千ヘルツだからです。
そこでロバート・モンローは、すでに知られていた「バイノーラル・ビート」(両耳性うなり)という現象を応用し、それを元に研究を重ね、さらに改良して、最終的にヘミシンクを開発し、特許を取得しました。
ヘミシンクを利用する際には、ヘッドフォンを通して両耳に異なった周波数の音を聴かせます。
例えば、片方の耳に100ヘルツ、もう一方の耳に104ヘルツの音を聴かせたとします。
すると、この二つの音が脳幹と呼ばれる部位で合成されて、その差4ヘルツで振動する「第3の周波数」が発生します。

そのとき脳は、新しく脳幹で発生した4ヘルツに同調し、しかも右脳と左脳に同時に伝えられます。
その結果、脳は自然に4ヘルツの脳波に誘導され、さらに左右両脳が同調して活動する「全脳状態」に導かれます。
これが ─ ヘミシンクの基本的な原理です。

実際のヘミシンクCDには、1種類だけでなく、いくつもの周波数ペアがブレンドされ、複雑なサウンドパターンが構成されています。
ヘミシンク(Hemi-Sync®)は、「左右半球脳の同調」を意味する、ヘミスフェリック・シンクロナイゼーション(Hemispheric Synchronization)を略したもので、ロバート・モンローによる造語です。

ヘミシンクの安全性

ヘミシンクは、長年の研究と実績によって安全性と有効性が証明されています。
また、サブリミナル(潜在意識に働きかける)メッセージは使われていません。
リスナーは、常に自分自身のコントロールを失うことはありません。
洗脳やマインドコントロールなどとはまったく異なるものです。副作用もなく、習慣性もありません。
ヘミシンクは、聴く人の意識を強制的に、あるいは自動的にある状態にさせてしまうものではありません。
あくまでも「誘導」にすぎません。
ヘミシンクによって生み出された周波数に同調しやすくなる、というものです。

モンロー研究所の元研究部長であるスキップ・アットウォーターは、ヘミシンクと意識の関係を、たとえ話を使って次のように説明しています。

「リズミカルな音楽を聴くと、私たちは踊りたくなります。あるいはリズムを取りやすくなります。しかし、リズミカルな音楽を聴いたからといって、強制的に踊らされるわけではありません。」

ヘミシンクは補助輪

ヘミシンクは自転車の「補助輪」にたとえられます。
自転車の練習をする時、慣れるまでは補助輪を使っています。
補助輪にはエンジンは付いていません。漕ぐのは自分です。
自力でバランスがとれるようになったら、補助輪は外します。
ヘミシンクも同じように、練習を積むことによって、ヘミシンクを使わなくても自分の意思で、意図する意識状態に入ることができるようになります。

ロバート・モンロー自身も、次のように話していたそうです。

「ヘミシンクのテープやCD は、必要が無くなれば破棄すべき補助輪に過ぎない」

フォーカス・レベル

ヘミシンクによって導かれる、深いリラックス状態や瞑想状態、あるいは知覚の拡大した状態など、日常ではありえない特別な意識状態を、「変性意識(Altered States of Consciousness=ASC)」と言います。
変性意識には、さまざまな状態が存在します。
そこでロバート・モンローは、特定の意識状態を表す指標として、フォーカス・レベルという概念を導入しました。
そこでは、数字によって意識状態が示されます。
これによって、私たちは、フォーカス・レベルという特定のヘミシンク周波数に誘導されて共通の意識状態に導かれ、その領域における体験を共有することが可能になりました。
ヘミシンクのエクササイズでは、参加者が共通のフォーカス・レベルに導かれ、さまざまな状態の把握や探索、交信などを試みます。
番号自体には意味はありませんが、基本的には、番号が大きくなるにつれ物質的な世界から離れていきます。

ヘミシンク・セミナー

ヘミシンクセミナーについて、「モンロー研究所公式プログラム」と、「アクアヴィジョン公認セミナー」の2つに分けてご紹介します。

モンロー研究所公式プログラム
米国ヴァージニア州にあるモンロー研究所の宿泊施設に泊まり、レジデンシャル・トレーナーの指導のもと、ヘミシンクのエクササイズを終日行います。豊かな自然環境の中で、ゆったりとしたスケジュールです。
現在、10数種類の滞在型プログラムが開催されています。その中で、すべての基礎になるのが「ゲートウェイ・ヴォエッジ」です。このプログラムは必ず受ける必要があります。それ以降も受講資格が決まっているので、順番に受けていく必要があります。
米国西海岸やブラジル、ヨーロッパなど、モンロー研究所以外の場所でも行われています。
日本では、アクアヴィジョン・アカデミーが、日本人対象のプログラムを主催しています。日本語で受講できるのは、ゲートウェイ・ヴォエッジを含めて7種類です。

ゲートウェイ・ヴォエッジ ~ 意識探求のための入門プログラム
ガイドラインズ ~ 内なる導き、インナーセルフ・ヘルパーとのつながり
ライフライン ~ アフターライフ(Afterlife)の探索と救出活動
エクスプロレーション27 ~ 向こうの世界のさらなる探究と探索
スターラインズ ~ 太陽系、銀河系を超えて探索し、大いなる自己を知る
スターラインズⅡ ~ 人類の集合意識を目覚めさせるための機会
スターラインズ・リユニオン ~ 宇宙を旅するチームメイトとの再会

アクアヴィジョン公認セミナー
アクアヴィジョン・アカデミーが独自に提供している、バラエティに富んだテーマの日帰りコースや、2泊3日、3泊4日のセミナーです。
1日・2日の日帰りコースは、東京のヘミシンク・センターで開催するほか、日本各地で地元に住むアクアヴィジョン公認トレーナーによって主催されています。

モンロー研究所(The Monroe Institute)
アクアヴィジョン・アカデミー(Aquavision Academy)

ヘミシンクCD

ヘミシンクCDには、BGMとして気楽に楽しめる音楽CDや、手軽に体験できる誘導瞑想用のCD、本格的な家庭学習用シリーズなど、たくさんのタイトルがありますが、大きくは4つのタイプに分類されます。

家庭学習シリーズ
本格的にヘミシンクに取り組む人のための、家庭学習用のCDセット「ゲートウェイ・エクスペリエンス」。全7巻、CD 21枚、42種類の「エクササイズ」が収納されています。テキストとして、「ヘミシンク完全ガイドブック」がオススメ(CDセットで買うと安くなります)。

シングル・タイトル
音声ガイダンス(ナレーション)の入っているものと、入っていないものがあり、音声ガイダンスの入っているものは、いわゆる「誘導瞑想」と呼ばれるもので、ヘミシンクの「エクササイズ」を行います。

アルバム・シリーズ
音声ガイダンスによる誘導瞑想のエクササイズCD。複数枚のセットになっており、いくつかのエクササイズを順番に行っていく構成になっています。

メタミュージック
ニューエイジ音楽からクラシック音楽まで、世界の名曲と著名なミュージシャンによる演奏に、ヘミシンクのサウンド技術が組み込まれています。演奏だけで、歌は入っていません。

Interstate Industries(モンロー・プロダクツ)
アクアヴィジョン・アカデミー・ショップ(Aquavision Academy Shop)

入門書

詳しくは拙著『ヘミシンクとモンロー研究所のすべてがわかる「超入門ガイド」をご覧ください。

関連記事