比較文化論と企業文化論

投稿日:2012年6月9日 | 最終更新日: 2020年11月19日

大学生の時、比較文化論のゼミを受講したことがありました。
私が担当した本は『人と人との間―精神病理学的日本論』 でしたが、他の人の担当した本も非常に面白く、先生の提示された参考書はすべて読みました。
いま思うに、たった半年間でしたが、学生生活の中で一番面白いゼミだったと思います。

『日本人とユダヤ人』 『タテ社会の人間関係』 『「甘え」の構造』
『風土―人間学的考察』 『私のヨーロッパ』 『日本人の意識構造』…。

「タテ社会の人間関係」を書かれた中根千枝先生は、私の通っていた北海道大学で当時教鞭をとられていたので、授業を受けることができました。

当時学んだことは、広告・PRの仕事に生かすことができたと思います。
私が広告・PR業界に転職した当時、コーポレート・アイデンティティ(CI)や企業文化に関連する仕事の依頼がたくさん来ていました。可能な限り引き受けました。
楽しめる仕事でした。感謝です。

比較文化論は民族や国、地域などを対象にします。企業文化は文字どおり企業が対象です。対象は違いますが、どちらも個の総体としての「組織」を客観的・俯瞰的に分析して特質・特徴を導き出していくという点では共通点がありました。

何はともあれ、とにかく、面白いジャンルです。



     

関連記事