ホ・オポノポノ:ベーシック1クラス・・・イハレアカラ・ヒューレン博士

投稿日:2011年10月9日 | 最終更新日: 2020年10月10日

幸運にも、やっと、イハレアカラ・ヒューレン博士の「ホ・オポノポノ:ベーシック・クラス」に参加することができました。
ホ・オポノポノを知ってから、4年越しの夢がかないました。
セミナーの内容もさることながら、ヒューレン博士の、力みの抜けた、自由な話し方、態度、クラスの進め方に、感心しました。

「ホ・オポノポノ」を知る

2008年の春、ある情報誌で「ホ・オポノポノ」のことを知りました。
ほんの小さな紹介記事でしたが、ハワイ語の、この不思議な響きを聞いたとき、「え? 何これ?」と思わず引き込まれてしまいました。
そして、その瞬間――これは本物だ!と直感しました。

ネイティブハワイアンに伝承されていた問題解決法であるホ・オポノポノ――それを、ハワイの伝統医療(カフナ)のスペシャリストであり、ハワイの人間州宝である、故モーナ・ナラマク・シメオナ女史が、現代社会で活用できるようアレンジしたのが「セルフ・アイデンティティ・スルー ホ・オポノポノ(SITH)」であり、南北アメリカや欧州で実践され、さまざまな国際会議、高等教育の場にも紹介されてきた――とのこと。

ホ・オポノポノの基本は、「どのような現実であっても、それは100%自分の記憶(潜在意識)の現れ」であり、その記憶を「クリーニング」することで現実は変化し、自ずと問題は解決する、というもの。
クリーニングの基本は、(相手や対象に対しではなく)自分の記憶に向かって「ごめんなさい(I am sorry.)」「許してください(Please forgive me.)」「愛しています(I Love you.)」「ありがとう(Thank you.)」の4つの言葉を唱えるだけ。

モーナ女史の弟子で、ホ・オポノポノを継承したイハレアカラ・ヒューレン博士の逸話にビックリしました。
ヒューレン博士は、ハワイ州立病院の触法精神障害者収容病棟に心理カウンセラーとして赴任している間、一人もカウンセリングすることなく、「自分自身の記憶のクリーニング」を続けるだけで収容者たちを次々に退院させ、ついには病棟の閉鎖へと導いたというのです。ヒューレン博士がこの病院に勤務したのはたったの3年間。
にわかには信じられない話です。眉唾物の都市伝説?
しかし、これは本当のことだろうと確信しました。
というか、本当のことであってほしい、と思いました。本当なら、素晴らしいことです。
このエピソードがインターネット上の記事として紹介され、それがきっかけでヒューレン博士は一気に有名になったとのこと。ホ・オポノポノは、今や世界中でモーナ女史の弟子・孫弟子たちによってセミナーが開催され、急速に広がりつつあるという。

ホ・オポノポノのシンプルさに感心しました。もっと詳しく知りたいと思いました。
しかし、当時は忙しさにかまけて、なかなか調べることができませんでした。

2008年の7月に『あなたを成功と富と健康に導く ハワイの秘法(zero limits)』(PHP研究所)が出版されました。

著者は、『ザ・シークレット』にも賢人として登場するジョー・ビターリ博士。
さっそく読みました。
なんと、ヒューレン博士がメジャーデビュー(?)するきっかけとなった、インターネット上の記事を書いたのはこの人だったのでした。
2006年、「世界で最も並外れたセラピスト」というタイトルの記事。
ジョー・ビターリ氏は、2004年にヒューレン博士のうわさを聞き、探し始め、直接博士に会うまでに、なんと2年もかかった。そして、ホ・オポノポノのメソッドを学んで記事を書いたとのこと。
この記事はインターネット上で一気に広がり、読者はさらなる情報を求め、それに応えて『ハワイの秘法』を書いたと。

2008年には、すでにヒューレン博士は何度か来日し、セミナーを開いていました。
しかし、なかなか日程が合わず、参加できませんでした。
博士のセミナーに参加できたのは、それからなんと3年後の2011年の10月でした。
その間、ホ・オポノポノの本が出版されれば読んでいました。そして、細々と実践していました。
細々と・・・というのは、なかなか続かないからです。
4つの言葉のことは、普段は忘れています。
何か事が起きたときに、思い出したように唱え始めます。「ごめんなさい、許してください、愛しています、ありがとう」。まるで「困ったときの神頼み」です。

しかし――私が理解し、実践していたことは、まったく表面的なことでした。
まるで勘違いしていたところもありました。
そのことに気づいたのは、ヒューレン博士のセミナーに出たときでした。
なんと3年もの間、勘違いをしてクリーニングをしていたのです。
まったく間違いかといえば、そうでもないですし、それで問題が起きたわけでもありません。
しかし、理解不足でした。だから実践が継続できなかったのです。

イハレアカラ・ヒューレン博士

2011年10月、やっと、念願かなってやっと参加することができました。
ヒューレン博士の「ベーシック1クラス」でした。

感動しました。セミナーの内容もさることながら、ヒューレン博士の存在そのもの、立ち居振る舞い、話し方、雰囲気、セミナーの進め方など、博士を取り巻くすべてのことに感動しました。
腕を組んで、そのあたりを歩いているおじさんがいる。アロハシャツを着て、野球帽をかぶっている。活けてある花を触ってみたり、テーブルに触れてみたり、壁に向かって何かブツブツ言っているように見えたり・・・。
しばらくすると、急に話が始まります。まるで独り言のように。呟くように語りはじめます。

「今日、私が皆さんにお話ししたいこと。それは、人生の目的についてです。人生の、真の目的・・・」

え? もう始まったの? いきなりのスタートです。
司会の挨拶とか自己紹介とか何もない。
通訳の方は、歩き回るヒューレン博士の後を追いながら、次々と訳していきます。

あまりにも自然体なのです。
まったく気負いというものが感じられない。
大きな声を出すわけでもない。何のパフォーマンスもない。
穏やかに、ただ淡々と話し、質問に答えていく。時にユーモアを交えながら…。

あまりにも普通です。普通すぎる。
しかし、それなのに――ものすごい存在感があります。なぜなのか・・・。
すべてを流れに任せているようでした。自分では何も未来を計画しない。流れに任せる。
ただそのときのインスピレーションに従っているだけ・・・。
セミナー自体も、その方式で進めているのです。とても真似できない。

常にクリーニング(浄化)。クリーニングし続けている存在。存在そのものがクリーニング。
参りました。すごいです。

セミナーに出てよかった。
いままで勘違いしていたことや、誤解していたこと、疑問に思っていたことなどが、ほとんど解決しました。

  • クリーニングする対象は、外にあるのではない。自分の中にある。自分の中にある記憶。
  • クリーニング・ツールである4つの言葉は、誰に向かって唱えるのか。相手に対してではない、自分に対して唱える。自分の潜在意識(ウニヒピリ)に対して、クリーニングする機会をみせてくれて「ありがとう」。いままで気づかなくて「ごめんなさい」「許してください」。私は、あなた(ウニヒピリ)とこの記憶を「愛しています」
  • この現実はすべて自分が作りだしたものだから、100%自分に責任がある。何が起ころうと、原因は全て自分の中にある。自分の中にある記憶が再生したもの――それが、この現実。
  • この世には、二つのことしか存在しない。一つは「記憶の再生」。もう一つは「インスピレーション」。
  • 「記憶」をクリーニングすれば、ゼロになり、「インスピレーション」がやってくる。
  • 常にインスピレーションとともに生きることが、人生の真の目的。
  • クリーニングをスタートさせるのは、顕在意識(ウハネ)。その意思を超意識(マウアクア)に届けてくれるのは、潜在意識(ウニヒピリ)。インスピレーションを最初に受け取るのは潜在意識(ウニヒピリ)。
  • 問題の原因を探る必要はない。私たちには、原因はわからない。わかったつもりになっていても、それ自体が記憶の再生。
  • 記憶を消去できるのは、無限/神聖なる知性(ディビニティ)だけ。
  • 潜在意識(ウニヒピリ)とのより良い関係を築いていくことが最も大切なこと。
  • クリーニングしてもいいですか?と必ず許可を求める。勝手にやらない。許可を求める。そして、いっしょにクリーニングしませんか?と誘う。
  • 4つの言葉は、代表的なクリーニング・ツール。ツールは他にもある。自分なりのツールを使えばいい。それはインスピレーションによってもたらされる。
  • 結果は期待しない。期待も記憶の一部。期待する気持ちもクリーニングする。期待通りになるとは限らない。しかし、最適なものになる。
  • 潜在意識(ウニヒピリ)が慣れてくれば、勝手にクリーニングをしてくれるようになる。
  • 常にクリーニング。何があってもまずクリーニング。忘れていたら、気づいたときにクリーニング。
  • ・・・・・・

目からうろこがボロボロ落ちました。
ヘミシンクなどのエクササイズを通して体験したり気づいたりしてきたことが、いま、ここにある、と確信しました。
私が目指したい「生き方」はこれだろう――そう思いました。

アイデンティティを尊重する

質疑応答の時間に、ある人が次のような発言をしました。
「ヒューレン博士の講演会DVDはとてもすばらしいので、私はたくさん買って、いろんな人に無料で差し上げているんです」と、誇らしげに(?)。

すると、ヒューレン博士は、
「ありがとうございます。でも、それはやめてください」と。
「DVDの必要な人がいる、と思う、あなたのその気持ちを、まずはクリーニングしてください」

質問者はポカンとしていました。
おそらく、褒められるのではないか、と思っていたのではないでしょうか。

「あの人にはホ・オポノポノが必要だ」とか、「この人にはDVDをみせなければならない」と思っているのは自分です。
自分がそう思っているだけで、相手も同じように思っているかどうかはわかりません。こちらの勝手です。

相手にとって必要なものだと思っているのは自分であって、ほんとうに相手に必要なものかどうかはわかりません。
そして、相手は困っているはずだから手助けしなければならない、と思うのも傲慢で、大きなお世話です。
自分の方が優位に立っているという、上から目線ではないか。
なので、そのような気持ちを、まずはクリーニングする必要があると。

――胸がすくような質疑応答でした。

目標が明確になってきた、と思いました。
常にゼロの状態であろうとすること。
常にインスピレーションを得ている状態でいようとすること。
ゼロの状態であれば、自ずからインスピレーションはやってくる。
練習が必要です。
常にゼロの状態であるように、練習する。

ヒューレン博士のワークショップに参加した後、私は手元にあるホ・オポノポノの本をすべて読み直しました。すると、今まで見落としていたところや読み飛ばしていたところ、誤解していたところなどが、どんどん発見されてきました。
結局、私たちは、理解できるところしか見ていない。理解したいと思っているところしか見ていない。そのことが、よくわかりました。

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