霊能と霊性のバランスを

投稿日:2008年12月2日 | 最終更新日: 2020年10月10日

ヘミシンクのトレーナー活動を通して常日頃感じていることを、整理してみました。

心身ともにリラックス

心身ともに、リラックスできない人が多い。眉間に皺ができたり、歯を食いしばっていたりします。心も頑なに閉じたままです。
力を抜かないと新たなものは入ってきません。力を抜くのが怖い? 何も恐れるものはありません。手放しましょう。
ヘミシンクのセミナーに来ると、やたらと寝る人がいます(私もそうでした)。どうしようもなく眠いのです。結局それは、普段から寝不足なのです。しかも、本人は自分が寝不足であることに気づいていない。こういう場合は、ヘミシンクを聴いて、まずはよく寝た方がいい。

知識はわきに置き、感性を大切に

たくさんの本を読んだり、いろんなセミナーに出たりして、知識は豊富なのに、感性や感覚をどこかに置き忘れている人がいます。
「感じる」「気がする」「わかる」「腹に落ちる」…。オープンマインド。自分の感性を大切にしましょう。

思い込みを手放し、素直に受け入れる

「こうなるはずだ。こうでなければならん」といった固定観念や思い込みが強いと、それ以外はすべてダメと否定してしまいます。
観察力を大切にしましょう。そして、何が起きているのかに気づき、素直に受け入れましょう。

想像力の使用を許す

特に男性に多いのですが、想像することはよくないことだと思っている人がいます。想像を妄想だと否定してしまっているのです。
全ては想像から始まります。想像することを自分に許しましょう。

想像力を過信しない

逆に、勝手な妄想を「見えた」と勘違いし、さらに自分に都合のいいように解釈してしまう人がいます。比較的感受性の高い、最初から体験の進む人が陥りやすいように見受けられます。本人は、絶対正しいと信じて疑わない。盲信です。想像力の暴走です。
高じてくると、体験自慢、体験競争に陥ることもあります。“劇場型ヘミシンク”…嘘とは言わないまでも、誇張しがちです。
「自分の勝手な想像かもしれませんが」という“謙虚さ”を忘れないようにしましょう。恥ずかしいことではありません。

エゴイズムの肥大化に注意しましょう。

体験が進み、能力が高まっていくと、知らず知らずのうちに、我欲も肥大化することがあります。無意識のうちに、いかに自分はすごいかを強調するようになっている。ヘミシンクが、我欲の増幅装置になってしまうのです。最も陥りやすい、最も危険な“魔境”かもしれません。
さらに危険なのは、「あなたはすごい」と持ち上げる人が周りに集まってくることです。そうなるとますます“魔境”からの脱出は難しくなります。
人間性の向上――エゴイズムを少しでも減らしていくことが、最も心がけなければならない“心の修養”ではないでしょうか。

「霊能と霊性」のバランスを。

人間性の向上――本当に、そう思います。“眠れる予言者” エドガー・ケイシーは、「霊性を高めることで霊能を高める」と言っていたそうです。
私たちは、霊性(人間性)の向上を目指すべきだと思います。いたずらに霊能(能力)の開発だけを目指すべきではありません。

「霊能と霊性」について ――

『賢者たちのメッセージ ~エドガー・ケイシーに学んだこと~』(光田秀 PHP出版)から引用します(84頁~85頁)。

「ケイシーは、霊的な能力は霊性の向上にともなって自然に発現することを勧めています。霊能力の開発だけを目指すことは勧められません。」
「存命中にも、『ケイシーさんのような能力を獲得したい』と思う人たちが集まってきましたが、そのような人に対して、『霊能の開発を求めるのではなく、霊性の向上を求めるべきだ』とアドバイスしていました。」
「霊性を高めることで、それぞれの人は、自分にふさわしい霊能を高めるのだと思います。別に霊を見たり、霊の声を聞いたり、人の前世を透視することだけが霊能ではありません。芸術家が作品を作るときも、教師が生徒を指導するときも、農家が作物を作るときにも、霊能が働いているわけです。ケイシーは、『霊能とは魂の働きである』と定義しています。」

向こう(There)も、こちら(Here)も大切に

上の如く下も然り ―― 向こう(There)で何かが起これば、こちら(Here)にも必ず変化は起こります。しかし、向こうだけでは物事は完結しません。いくら向こうで創造の種をまいても、こちらで具現化のための行動を起こさなければ、実現しません。いくら向こうで問題を解決しても、こちらで問題に対処しなければ解決しません。
向こう(There)とこちら(Here)、どちらも大切です。重要なことは、向こうとつながりながら、こちらを生きることではないでしょうか。

今を生き切る

この世に生きていることの意味を、噛みしめたいです。今生きていることを、きちんと味わうべきです。過去世のせいにしたりしないで。
問題があれば解決する。対立があれば和解する。理解してもらえなければ説明する。ケンカをしていたら仲直りする…。そのように努力することが、この世に生まれた意味ではないかと思います。イキイキ、ワクワク、楽しく、喜びを表現しながら生きていく…それを味わいたいですね。

自分の意志で、自覚的に生きていく

自分の足で立ち、100%自分の責任で、生きていくこと。――それが、一番大切なことではないでしょうか。
「何となく」とか、「ガイドに言われたから」とか…。そのような無自覚な生き方から、すべてを自分で意図しながら、自覚的に生きていけるようになりたいものです。

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